妊婦さんの飲酒、米で全面禁止の動き…「胎児性アルコール症候群」とは?

米小児科学会は「アルコールは一切飲んではいけない」と呼びかけたそうです。これまでも妊婦さんの飲酒による害は知られていましたが、一切ダメというのは厳しすぎるように感じる人もいることでしょう。しかし、胎児性アルコール症候群のリスクを考えると、全面禁止が賢明な選択といえるかもしれません。

心配される赤ちゃんの障害

日本産婦人科医会によれば、妊娠中のアルコールの影響で流産、死産、先天異常が生じることがあり、「アルコールが催奇形性を有することは明らか」だといいます。懸念される障害は次の通りです。

・子宮内胎児発育遅延や成長障害
・精神遅滞、中枢神経障害
・頭蓋顔面奇形(特異顔貌や小頭症)
・心奇形、関節異常

こうした障害を「胎児性アルコール症候群」といい、欧米では精神遅滞の原因の1~2割を占めると考えられているそうです。

妊婦さんに許されるアルコールの量

日本において、妊婦さんの飲酒は全面禁止とはされていませんが、その量については厳しく制限することが推奨されています。1日の飲酒の量と胎児への影響についての一般的な基準は次のとおりです。

・15ml未満…胎児への影響は少ないと考えられる
・90ml以上…奇形の発生率が高くなる
・120ml以上…30~50%の割合で胎児性アルコール症候群が発生する

胎児への影響を抑えるには、少なくとも15ml未満にとどめる必要がありそうです。15ml未満がどれくらいの量なのかを確認しておきましょう。

・ワイン…グラス1杯
・日本酒…コップ1/2杯
・ビール…350ml缶1本

飲酒に関しては頻度も重要な要素です。中枢神経障害が生じた胎児の約8割の母親は、70~80ml以上のお酒を週に数回程度飲んでいたといいます。また、日本産婦人科医会は、妊婦さんの飲酒については「安全量が確立されていない」ことを強調しています。つまり、15ml未満であったとしても影響が出ないという保証はないのです。日本においても、多くの専門家が妊婦さんに完全な禁酒を勧めています。

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