何か他の病気が原因で頭痛が生じることを「二次性頭痛」といいます。頭痛の原因が脳の病気である場合は生命が脅かされることもあります。
脳の病気が原因でおきる頭痛
頭痛の診断で最も重要なことは、それが生命の危機を伴うかどうかを迅速に判断することです。
例えば、脳の血管が破れる「脳出血」は頭痛だけでなく、手足のしびれ、言語障害、視野障害、意識障害などをともないます。「くも膜下出血」は激しい痛みに加え、嘔吐をともなうことがあります。「脳腫瘍」の場合、朝方に頭痛が生じることが多く、起床後におさまるのが特徴です。この他、髄膜炎や慢性硬膜下血腫も頭痛の原因になります。
脳梗塞の再圧による頭痛
脳梗塞にかかったことのある人は特に頭痛に注意する必要があります。脳梗塞は発症後半年~1年で再発するケースが多いといわれています。脳梗塞の種類には心原性脳梗塞症、アテローム血栓性脳梗塞、ラクナ梗塞の3つがありますが、一度かかったことのあるタイプが再発する可能性が高くなります。
高血圧、糖尿病、高脂血症、不整脈などは脳梗塞の危険因子です。高脂質・高カロリーの食事を避け、野菜中心の食事をこころがけること、しっかり眠ること、禁酒・禁煙によって予防に努めましょう。そして、頭痛が生じたらすぐに医療機関を受診してください。
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