【ロコモ対策】衰えると将来介護が必要になる2つの能力とは?

骨・関節・筋肉・神経といった運動器の機能低下をロコモティブシンドロームといいます。公益社団法人日本整形外科学会は、ロコモの進行状況を「ロコモ度」とし、その判定方法を公表しています。移動能力の低下が始まっている段階が「ロコモ度1」。移動機能の低下が進行してしまっている段階を「ロコモ度2」といいます。

介護サービスが必要になる要因

65歳以上の人で、次の項目に当てはまる人は、平均4年後に介護サービスが必要になる可能性が高くなります。

1)椅子からの立ち座りを5回繰り返すのに時間がかかる
2)歩くスピードが遅い

この2つの要素をチェックする方法を次に紹介します。

立ち上がりテスト

まず、「どちらか一方の片脚で40センチの高さの椅子から立ち上がれるかどうか」をチェックしましょう。できなければ「ロコモ度1」と判定されます。

次に、「両脚で20センチの高さの椅子から立ち上がれるかどうかをチェックします。できなければロコモ度2と判定されます。

2ステップテスト

できるだけ大きな歩幅で2歩前進し、その距離を測ります。そして、その結果を次の式に当てはめます。

測定した距離(センチ)÷身長(センチ)

例えば、身長が170センチの人の2歩幅が278センチだったとした場合、式に当てはめて計算すると1.64になります。この値が1.3未満の場合は「ロコモ度1」、1.1未満の場合は「ロコモ度2」と判定されます。
体のさまざまな運動機能が低下していくのには順番があります。椅子から立ち上がる能力、早く歩く能力はごく早期から低下が認められ、家事労働や社会的活動に伴う機能低下はその後から進行していきます。上で見た方法で椅子から立ち上がる能力と、早く歩く能力をチェックしていれば、ロコモに進行にいち早く気づくことができるでしょう。

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