スポーツドリンクには「カロリーゼロ」のものがたくさん販売されています。素早く水分を補給できて太る心配も少ないので、糖分が入っているものよりも、人工甘味料のものを好む人も多いようです。ただし、目的によっては、あえて糖分が入っているものを選んだ方が良いこともあります。
水で薄めて糖分濃度を下げるアスリート
まず、糖分と吸収速度の関係を確認しておきましょう。糖分濃度が8パーセントを超えると吸収スピードが遅くなります。市販の糖分入りスポーツドリンクの多くは6パーセント程度で、ペットボトル1本(500ml)に30g程度の糖分を含んでいます。水分の吸収は糖分を2.5~8%含んでいるものが早くとされているので、このままでもかまいませんが、多くの水分を補給するアスリートの中には水で薄めて糖分濃度を下げてから飲んでいる人も多くいます。水で薄める場合は、体内の水分量を調整するのに必要なナトリウムも薄まってしまうので、ひとつまみの塩を加えるのがコツです。
運動量の違いでスポーツドリンクを選ぶ
糖分の入ったスポーツドリンクは運動中の重要なエネルギー源です。水のみを摂取した場合に比べ、糖分入りのスポーツドリンクを摂取すると疲労を遅らせることができます。糖分を人工甘味料に変えてしまうとエネルギーを得ることができず、疲労の回復効果はあまり期待できません。ハードな運動を行うときには、糖分入りを選択する方がよいでしょう。反対に、運動量が少ないにもかかわらず、糖分入りのスポーツドリンクをゴクゴク飲んでいたら太りやすくなり、糖尿病なども心配です。あまり運動をしない人や、行う運動がハードではない人は、糖分ではなく人工甘味料でカロリーを抑えたスポーツドリンクを選ぶようにしましょう。
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