飲み過ぎによるポッコリお腹、「メタボ」よりも「肝硬変」が心配

食べ過ぎや飲み過ぎでお腹がポッコリと出てきてしまったら、「メタボか、困ったな…」と思われる人も多いことでしょう。しかし、お酒の飲み過ぎの自覚があるのなら、心配すべきは「肝硬変」の方かもしれません。メタボは重大な疾患の危険因子となるものですが、肝硬変はそれ自体がすでに危険な状態といえます。

肝硬変で腹水がたまる場合

頻繁にお酒を飲んでいると肝臓に脂肪が溜まり、「脂肪肝」になります。ここまでは、比較的容易に起きることです。問題はその後。脂肪肝の状態でさらにお酒を飲み続けると肝臓に炎症が起きる「肝炎」が引き起こされます。少しずつ肝臓の機能が低下していき、肝臓が硬くなってしまった状態が「肝硬変」です。肝硬変はさらに悪化すると肝癌に発展することもある怖い病気です。

肝炎の段階ではほとんど症状はありませんが、肝硬変になるといくつかの特徴的な症状が現れます。目や肌が黄色くなる黄疸(おうだん)は代表的な症状のひとつです。むくみやすくなり、腹水がたまるのでお腹がポッコリと膨らみます。膨らんだお腹が内臓脂肪によるものである場合も確かに問題ですが、それが腹水によるものだったならさらに深刻といえます。腹水がたまる状態はかなり病気が進行しているので、通常は既に何らかのかたちで治療が行われているはずですが、心配な人は医療機関を受診しましょう。

急激な体重の増加は病気を疑うべき

メタボの危険性が広く知られるようになったことで、お腹が出てきた、体重が増えた、という場合には「内臓脂肪がついてしまった」といったイメージを抱きがちです。しかし、体はそんなに急激には変化しません。短期間に数キロの体重の変化があったとしても、そのほとんどは水分の増減によるもので、一時的な体調の変化に過ぎません。脂肪も筋肉も短期間の間に何キロも増えたり減ったりはしないからです。

もし、短期間の間に「体重が5キロも増えた」というような場合には、体に何か異変が起きている可能性があります。たとえば、糖や脂肪をエネルギーに変える代謝機能が低下していたり、水分の排出が上手くいっていないという場合です。

飲み会の機会が増えるとメタボが気になります。これは正しいことです。しかし、飲酒の量が多い人の体重や体型が急激に変わるような場合には、肝硬変をはじめとする重大な疾患を疑ってみることが大切です。

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