骨折のリハビリの新常識…骨折中も刺激を与えて回復を早める

骨折にはさまざまな種類があります。いわゆる骨が折れただけの状態を「単純骨折」といいます。捻挫などで、靭帯や筋肉に付着した骨が引きはがされてしまうのが「剥離骨折」。スポーツなどで繰り返し骨に外力が加わって疲労が溜まり、骨に亀裂が生じることを「疲労骨折」といいます。

「複雑骨折」とは、折れた骨が皮下組織を傷つけ、皮膚を破って外に出てしまっている状態のことです。また「複合骨折」とは、1本の骨がさまざまな方向に折れてしまっている状態のことです。複雑骨折や複合骨折など、骨折の程度が重い場合は回復までにかなりの時間を要します。少しでも回復を早めるためには、「骨に刺激を与える」ことが重要になります。

リハビリでは折れた側にも刺激を与える

骨折の治療は折れた箇所をギプスなどで固定して、回復を待つのが基本です。しかし、全く刺激がないよりも、わずかな刺激が加わる場合の方が骨の修復が早く進むことが知られています。例えば、松葉杖を使って歩くときは、折れた側の足を完全に宙に浮かせるのではなく、軽く地面につけながら歩いた方が治りは早くなります。

リハビリは骨が完全に修復してから始めるのではなく、治りかけの段階から開始します。足の骨折の場合は、まずは動かせる上半身のトレーニングや、骨折していない側の足のトレーニングを進めます。そして、骨折している側の足に対しても、レントゲンで状態を確認しながら、地面に足をつけて少しずつ体重をかけます。これを「部分荷重」といいます。

骨を超音波で刺激する

超音波を使い、骨に対する刺激を意図的に作り出す方法があります。「超音波骨折治療法」と呼ばれています。超音波で骨に刺激を与えると、骨の成長を高める因子の分泌が高まり、骨の癒合が促進されると考えられています。

骨折した部分を整復・固定した後、皮膚の上から超音波をあてます。用いられるのは、一般の超音波検査機器と同程度の低出力のものです。超音波骨折治療法は複雑骨折などで手術を行った場合や、骨折後3か月以上たっても治癒が遅い難治性の骨折などに対しては保険適用となっています。骨折からの回復には一定の時間がかかりますが、医師の指導のもとで適度な治療とリハビリを行うことが、回復期間の短縮につながります。

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