自覚症状のない高齢者の心筋梗塞は、画像診断で早期発見できる

年齢を重ねると痛みに対する感受性が鈍くなってきます。そのため、心筋梗塞の危険があってもこれを自覚できないことがあります。症状のない心筋梗塞は見逃され、発見されるのは危険な状態になってからということが少なくありません。高齢になったら、症状がなくても心臓の検査を受けておいた方がよさそうです。

カテーテル検査

カテーテル検査とは、手足の動脈から医療用の柔らかい管を入れて心臓の状態を確認する検査です。非常に精度の高い検査ですが、異物を体の中に入れることになるので一定のリスクを伴います。カテーテルを心臓まで送り込む途中で血管を傷つける、出血や大きな血の塊が生じる、といったリスクです。既に自覚症状がある場合は精度の高いカテーテル検査によって、心臓を詳しく調べることが求められます。しかし、自覚症状がなく、実際に病気かどうか分からないという人は、たとえ小さくてもリスクのある方法を選択したくはないでしょう。

リスクの少ない画像診断法

CTやMRIを用いた画像診断法は、症状が無い人が少ないリスクで受けられる検査です。とくにMRIを用いた心臓MRIは、CTのような被ばくもありません。また、腎臓に負担をかける造影剤を必要としないという点でも体にやさしい検査といえます。症状が無く、病気かどうか分からないという人は画像診断法を検討してみるとよいでしょう。

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