アーティスト・今井洋介さん「心筋梗塞」で死去~病院にたどり着くかどうかで結果が変わる病気~

11月23日、アーティストの今井洋介さんが心筋梗塞のため亡くなられました。報道によれば、今井さんは同日午後1時頃に死亡したものとみられ、神奈川県鎌倉市の自宅で亡くなっているところを母親に発見されました。今井さんのケースもそうですが、心筋梗塞は病院にたどり着く前に亡くなってしまうことの多い病気です。

心筋梗塞の病院到着後の救命率は9割以上

日本では毎年10万人以上が心筋梗塞を発症し、その内の3~4割が亡くなっているそうです。心筋梗塞は、心臓の筋肉である「心筋」に血液を送る冠動脈が詰まり、血流が途絶えることで心筋が壊死してしまう病気です。血流が途絶えた状態が20分以上続くと心筋の壊死が始まり、時間の経過とともに悪化していきます。3~4時間以内に血流を再開することが必要だと考えられています。心筋の壊死が進むと、血液を送り出す心臓のポンプ機能が正常に働かず、筋肉が不規則に収縮する「心室細動」という不整脈が生じ、これが直接の死因となります。

心筋梗塞は病院にたどり着く前に死亡するケースが多く、今井さんのように発見されたときにはすでに亡くなっていることも少なくありません。東京CCUネットワークによる推計によれば、心筋梗塞による死亡の内の約3分の1は、病院で治療を受けることなく病院外で亡くなっているのだそうです。反対に、病院にたどり着いて治療を受けた場合の救命率は9割を超えています。亡くなる前に病院に到着するかどうかが非常に重要になります。

心筋梗塞が疑われるときは救急車を呼ぶ

心筋梗塞による死亡を防ぐには、いち早く病院に向かうことを最優先すべきです。心筋梗塞は何の前触れもなく生じることもありますが、約半数は事前に何らかの症状が出ているといいます。症状は必ずしも、心臓のトラブルを連想させる胸痛とは限らず、呼吸困難、冷や汗、吐き気・嘔吐などもあります。

病院到着後は、冠動脈に再び血液が流れるようにする「再灌流療法」(さいかんりゅうりょうほう)を行います。また、病院到着前に心室細動によって心停止に陥った場合は、救急隊によって心肺蘇生と除細動電気ショックが行われます。しかし、自家用車で病院に移動すると、こうした対応ができません。心筋梗塞が疑われるときは、ためらわずに救急車を呼びましょう。

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