小林麻央のステージ4でも「奇跡を起こしたい」
小林麻央さんが乳がんを根治させたいという意志を表明しました。
一般的に、遠隔転移を伴う段階であるステージ4は根治の対象ではありません。癌とつきあいながら、症状をやわらげつつ、生存期間を伸ばすための治療であり、癌を治すための治療は行われないのです。
ところが小林麻央さんはステージ4であっても症状の緩和や生存期間の延長ではなく、“治す”ことにこだわっています。
5年後も
10年後も生きたいのだーっ
あわよくば30年!
いや、40年!
50年は求めませんから。10月3日「心の声」より
実際、ステージ4でも数十年間生きられるケースもあります。がんが再発しないようにコントロールし、がんが消失して症状が出ない状態のことを完全寛解といい、この状態を保てれば生存期間も長くなります。
20年間完全寛解が続く割合は2~3%
完全寛解の割合に関して、「乳がんプラザ」HPには次のように記されていました。
一般に20年以上完全寛解を維持できるのは「2-3%程度」といわれています。
ハーセプチンという分子標的薬が効く「HER2陽性」タイプで完全寛解に至るケースが多いのだそうです。完全寛解を20年間維持できるのは僅かに2~3%。容易ではない目標であることに違いはありませんが、奇跡というほどではありません。
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ただ、仮に完全寛解に至った場合でも、その状態を維持するには抗がん剤治療などを継続する必要があります。小林麻央さんの目標は「根治」、つまり、治療なしでもがんが再発しない状態です。もし達成できれば治療の副作用に苦しめられることもありません。根治が理想的なのはいうまでもありませんが、その割合は20年以上完全寛解の2~3%どころではない、さらに厳しい数字になるはずで、文字通り奇跡と呼ぶべき領域です。
なお、小林麻央さんが信頼する主治医はこういったそうです。
「奇跡を起こすには、
着実な一歩一歩を踏むことです。
それなしに、奇跡は起こりません。」
(同)
仮にそのようなことが可能であるとして、根治は完全寛解の先にあるはず。着実な一歩とは、まずは(それ自体が厳しい目標である)完全寛解に向けた一歩ということではないでしょうか。小林麻央さんが本当に根治に至るには、20年完全寛解2~3%の壁を突破しなければならないのです。