HKT48宮脇咲良さんがインフルエンザ! タミフルは飲める? 10代の処方は禁止のまま?

AKB48の新曲「君はメロディー」でセンターを務めるHKT48宮脇咲良さんは、インフルエンザと診断されたため活動を休止しています。医師によって完治が認められ、他のメンバーへの感染の可能性もないと判断された段階で復帰するそうです。

インフルエンザといえば、タミフルが効果のある薬として期待されていますが、17歳の宮脇さんは服用することはできません。タミフルの年齢制限が独特なものであることをご存知でしたか?

「10代の未成年」への処方を禁止

タミフルの処方が原則として禁止されているのは「10代の未成年」、つまり10歳以上20歳未満の年代に限られています。20歳未満であっても、10歳未満であれば処方してもらえます。少し変わったルールですよね。

これには、タミフルを服用した10代の患者がベランダから飛び降りるといった異常行動を示したという背景がありました。2001年からインフルエンザの特効薬として国内で発売されたタミフルですが、10代患者の事故が続いたため、厚生労働省は07年に10代への処方を禁じました。

3年以内にタミフル解禁の可能性

10代への処方が原則禁止されているタミフルですが、重症化が心配される場合には処方されることがあります。14~15年の報告によれば、タミフルを服用して異常行動を示した患者数は8人。しかし、一方で薬を服用していなくても異常行動を示した人数が11人にのぼっており、異常行動とタミフル服用との間に明確な因果関係は認められなかったといいます。しかも、タミフルを服用して異常行動を示した患者の中には他の薬と併用しているケースもありました。

こうした中、厚生労働省の研究班は、改めて異常行動の原因を検討し、10代へのタミフル解禁の可能性も含め、3年をめどに結論を出す方針だといいます。

しかしながら現在のところ、タミフルの10代への処方は原則禁止。HKT48宮脇さんがタミフルを処方される可能性は非常に低いといえるでしょう。

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