麻央も?末期がんの長時間睡眠は死のサイン?

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1月9日の放送された「市川海老蔵に ござりまする」(日本テレビ)は大きな反響をよんだそうです。その中には、乳がん公表後初めてテレビ出演する麻央さんのインタビューも含まれています。比較的元気そうに見える麻央さんの姿を見て安心したという人も多いことでしょう。

一方、この放送の前後に更新された麻央さんのブログには、受け取り方次第では末期がん患者の死を連想させるような記述がありました。

ひとつは、食欲がないこと。そして、もうひとつは、睡眠を繰り返していることです。

この2つは末期がん患者にいよいよ死が近づいてきたときの兆候としてよく知られています。麻央さんにその心配はあるのでしょうか。

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末期がん患者は平均1.8時間意識のない状態が続いて死に至る

末期がんで看取りの段階に入ると、睡眠を繰り返し、家族の呼びかけにも次第に答えられなくなっていきます。いわゆる危篤の状態です。

研究によれば亡くなるその瞬間まで意識がある人は34%にとどまり、平均すると1.8日間意識がない状態を経て死に至るそうです。
(参考:State of consciousness during the last days of life in patients receiving palliative care.)

モルヒネなどの薬によって意識がもうろうとして死に至ってしまうというイメージがあるかもしれませんが、実際には薬の使用状況と意識のない期間との間に関連は見られないとのこと。

おそらく、睡眠を繰り返してやがて亡くなるのは自然に起きる危篤状態であり、このとき大多数の患者が何らかの薬を使用しているので、あたかも薬のせいで亡くなってしまった印象を与えるのでしょう。

モルヒネもきかない強い痛みに対する「鎮静」という方法がある

末期がん患者が眠るように亡くなってしまうのは薬のせいではないと述べましたが、意図的に眠らせる方法もあります。これはモルヒネなどの痛み止めを使うのではなく、麻酔薬を使う「鎮静」という方法です。

鎮静は余命残り数日の段階でどうしても取り除けない痛みがあるときに、患者の意思表示と家族の同意の上で行うものです。モルヒネなどを使っても苦しそうにしていた患者が、鎮静を行うとうとうとと眠ったようになり、家族の呼びかけにわずかに答えるといった状態になります。基本的に鎮静が選択されるのは数日後に死が迫っているときです。

「睡眠を繰り返す」の意味は?

さて、睡眠を繰り返しているという麻央さんの場合は上記の例に当てはまるのでしょうか。

結論からいうと当てはまらないと思います。がん患者の容態が急変しがちだからといって、麻央さんがはっきりとした口調で語る、1月4日に収録されたインタビューの様子から考えると危篤が近づいていると考えるのはさすがに不自然でしょう。

もし、麻央さん本人ではなく、第三者の海老蔵さんによって、
「麻央が食べられなくなってきた」
「麻央が睡眠を繰り返ようになってきた」
と報告されていたとしたら、最悪の状況も想定しなければならないかもしれません。

しかし、実際にはこれらを報告しているのは麻央さん本人です。
危篤が近づいていることによる睡眠の繰り返しや、鎮静を受けている場合であれば、当然のことながらとてもブログを更新できる状態ではないはずです。

いよいよ死が近づいているときには眠りがちになり、意識を失う傾向がありますが、末期がん患者の悩みの多くは、むしろ苦痛や不安による不眠だといわれています。麻央さんがよく眠るのは緩和治療が上手くいっている証拠ともいえます。

夫・海老蔵さんのサポートを続けたいと神に祈った麻央さんです。勇気をふりしぼって出演した番組は大きな反響をよびました。これは海老蔵さんの活動を多くの人に知ってもらう大きなサポートだったといえます。そんな大仕事を無事に終えた安堵と達成感で心地よく眠れているのではないか、私はそのようにとらえました。

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