唯月ふうか、眼窩底吹き抜け骨折で入院
唯月ふうかさんは8月16日に行われた舞台「ピーターパン」の稽古中に落下し、入院しました。
唯月ふうかさんは眼窩底吹き抜け骨折と診断されています。
問題となったのは大阪・梅田芸術劇場で行われたフライングシーンの稽古。自由に空を飛べるのはピーターパンの特性ですが、それを再現するための演出が、高さ3メートルの位置で逆さまになって降下するという演出でした。予定では高さ1メートルで停止することになっていましたが、操作ミスによりそのまま落下。今回の事故に至りました。
眼窩底吹き抜け骨折とは?
眼球の周辺の骨は厚さが0.5mm程度と非常に薄く、骨折しやすくなっています。これは、重要な眼球を保護するために、周囲の骨に衝撃を逃がすための構造だと考えられています。
顔面にパンチを受けたボクサーが眼窩底骨折になることがあります。これも眼球に力が加わった際に、眼球そのものではなく、その下にある眼窩底が骨折することで生じます。
眼球の周辺に起きる骨折には次のものがあります。
眼窩の内側が折れる「眼窩内側壁骨折」
眼窩の下側が折れる「眼窩下壁骨折」
眼窩の外側が折れる「眼窩外側壁骨折」
眼窩の上側が折れる「眼窩上壁骨折」
この内、眼窩内側壁骨折と眼窩下壁骨折については「吹き抜け骨折」と呼ばれるそうです。
唯月ふうかさんにもある? 代表的な症状「複視」
吹き抜け骨折には複視という代表的な症状があります。
骨折の影響で眼球の動きが制限されると、怪我をした方の眼球は上方向を見る際に十分に動きません。その結果、物が二重に見える「複視」という症状が現れます。
複視の症状があっても、毎日眼球を動かすリハビリを行えば症状の消失を期待できます。2週間程度リハビリを継続して改善するようなら手術の必要はありませんが、2週間を過ぎて改善しなければ手術も視野に入れます。
眼窩底吹き抜け骨折と診断された唯月ふうかさんにも、複視の症状は出ているのではないかと推測されます。保存的治療の間に改善するかどうかがポイント。約2週間の回復期間がとても重要になりますね。
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