局所コントロールによるQOL(生活の質)向上
小林麻央さんは局所コントロールによってQOL(生活の質)を高めるための手術を受けました。ここでいう局所コントロールとは乳がんとリンパ節転移の切除のことだと思われます。
通常、ステージ4となった段階で手術適応ではなくなります。例外は、がん細胞が周辺に浸潤し、臓器や血管を圧迫するような場合です。例えば大腸がんであれば、がん細胞が大腸内に広がることで腸が詰まる腸閉塞を引き起こすことがあります。そうした場合は手術で腫瘍を取ることで症状を緩和したり、臓器の機能を回復してQOL(生活の質)や生存率を高めることができます。
小林麻央さんの場合は乳がんやリンパ節転移が大きくなったり、周囲に浸潤することでQOL(生活の質)を低下させていたのでしょう。小林麻央さんと海老蔵さんは、ステージ4に進行して以降も局所コントロールをひとつの治療上の目標としていました。
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局所コントロールが小林麻央と海老蔵の目標だった
手術の成功を受け、
海老蔵さんは10月1日のブログに次のように記しています。
今年の春頃は手術など出来る状態ではなかったのです。
根治手術ではないのですが、
私は本当に心の底から手術が出来て良かったと思っています。
このコメントから分かることは、今年の春の時点で手術を行いたいと考えていたけれど、行える状況ではなかったということ。そして、ようやく9月になって行うことができたということです。
この事実は非常に重要です。なぜなら、今年6月に海老蔵さんが初めて会見を開いたときに述べた、「手術する方向で治療を進めている」というコメントの主旨が変わってくるからです。
通常であれば、手術をする方向である以上は治癒を期待できる段階であり、その手術は根治手術を指しているはずだと考えるでしょう。ところが実際は、そのとき述べられた手術とはQOL(生活の質)を高めるための局所コントロールだった可能性が高いのです。おそらく「手術する方向で治療を進めている」と今年6月に海老蔵さんが述べたとき、既に小林麻央さんはステージ4で根治の道を断たれていたのでしょう。
手術できないケースとは?
今年の春の段階では手術できる状態ではなかったと海老蔵さんはいいました。その状態とはどのようなものなのでしょうか。
乳がんには、すぐに手術をすることができず、抗がん剤療法を優先して行う段階があります。それは、ステージ3bまたは3cに分類される「局所進行乳がん」です。
局所進行乳がんは、
・乳房表面の皮膚に腫瘍が及んでいる
・胸壁に腫瘍が及んでいる
・炎症性乳がん
・鎖骨上リンパ節に転移
といった理由で手術を行えない場合のこと。抗がん剤による治療が中心となり、これにより腫瘍を小さくして手術ができるようにします。また、局所進行乳がんは全身に微小ながん細胞が広がっている可能性が非常に高いため、抗がん剤によって遠隔転移を防ぐ狙いもあります。
小林麻央さんの場合、今年春の手術できない状態とは、この局所進行乳がんを指している可能性があります。ただ、春の段階ですでに肺か骨に転移が認められていたとすればステージ4ですから、局所進行乳がんのステージ3bまたは3cよりも悪いことになります。

手術しなかった理由が問われる
当ブログでは当初より、小林麻央さんが手術をしていないのは局所進行乳がん(ステージ3bまたは3c)だからではないかと考えていました。局所進行乳がんで手術ができないでいる間に遠隔転移が生じてしまうという流れを危惧していました。
つまり、
ステージ3bまたは3c→(手術できない間に)→ステージ4
を想定していました。
しかし、小林麻央さんのブログで明かされた新事実によれば、小林麻央さんは最初から手術できなかったわけではなく、少なくとも初期の治療計画では従前化学療法→手術→放射線治療→ホルモン療法となっていたことが分かっています。となるとステージは2くらいではないでしょうか。
つまり、
ステージ2→(何らかの理由で手術をせず)→遠隔転移が見つかりステージ4
あるいは、
ステージ2→(何らかの理由で手術をせず)→(ステージ3bまたは3cで手術ができなくなり)→遠隔転移が見つかりステージ4
が考えられるでしょう。
いずれにしても、今なお残る最大の謎は、「どうして切除できるときに切除しなかったのか?」です。
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