時天空 死去…死因は血液のがん「悪性リンパ腫」
2017年1月31日、元小結の時天空関が亡くなりました。死因は悪性リンパ腫というがんでした。2016年8月26日には日本相撲協会が時天空関の引退と、年寄間垣の襲名を発表していました。
2015年7月、時天空は右脇腹に痛みを訴え、病院で検査を受けたところ悪性リンパ腫であることが判明しました。がんが進行する前段階での早期発見ということもあり、当初、時津風親方から「経過は良好」と発表されていただけに引退、そして早すぎる死は非常に残念です。最初に予想されていたよりも経過が良くなかったということでしょうか。
悪性リンパ腫は、一般的ながん(固形がん)とは異なる血液のがんで、症状が出ないまま進行してしまうことで知られています。時天空の場合は右脇腹の痛みがきっかけで悪性リンパ腫の発見につながりました。このほかに、悪性リンパ腫が疑われる症状にはどのようなものがあるのでしょうか。
時天空の悪性リンパ腫…きっかけは脇腹の痛み
悪性リンパ腫は症状のでないこともある血液のがんですが、リンパ節に腫れやしこりが生じ、痛みを伴うことがあります。リンパ節は全身にあり、特に首、わきの下、脚の付け根に多く、こうした部位が急激に腫れると発熱したり、痛みをともなったりします。時天空は右脇腹に痛みを感じていたとのことなので、わきの下のリンパ節に腫れや、しこりが生じていたのかもしれません。
時天空 死去…20キロの体重減は良くない兆候だったのか?
悪性リンパ腫の代表的な症状に「盗汗」(とうかん)と呼ばれる大量の寝汗があります。そして、体重の減少や発熱が伴うことも。がんの進行具合は「ステージ」によって示されますが、悪性リンパ腫においては、ステージの付加的要素として「A」または「B」が加わります。
発熱、盗汗、体重の減少といった全身症状を伴うと予後が悪くなることがあり、これらは「B症状」と呼ばれています。B症状を伴うものが「B」に、伴わないものが「A」に分類されます。
報道によれば、時天空の体重は昨年の時点で20キロ減少していたそうです。これが「B症状」に該当するかどうかは分かりませんが、大幅な体重減は良くない兆候だったのかもしれませんね。
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