小林麻央 局所コントロールでQOL(生活の質)向上
小林麻央さんの手術が成功していました。小林麻央さんが10月1日付けのブログで報告! 久々に良いニュースですね!!!
小林麻央さんはステージ4なので、この手術の成功によってがんが治るというわけではありません。しかし、ステージ4は基本的には痛みを軽減するための治療が中心ですが、小林麻央さんは本当の意味で闘いを続けていたのですね。手術という、体に負担のかかる選択をしてでも積極的な治療を進めていたのです。
ここから分かること。それは、小林麻央さんも医師たちもがんを乗り越えようとしていることです。
もちろん、ステージ4で遠隔転移があるわけですから、この先も緩和と延命の治療が続くことには変わりはありません。ただ、乳がんのステージ4であっても、がんそのものは残ったまま、症状が落ち着いた寛解という状態となって何十年も生きられるケースもあるのです。
「諦めない」姿勢はだてではありませんでした。嬉しいニュース! 麻央ちゃんと医師たち、そして治療に関わるスタッフのみなさんを讃えたいですね!!!!
ところで小林麻央さんのブログには、少し難しい言葉が出てきているので、ここではその意味について確認しておきましょう。
私の場合、
根治手術ではなく、
局所コントロール、QOLのための手術です。
ここには「根治手術」「局所コントロール」「QOL」という言葉が出てきます。いずれも聞きなれない専門用語です。
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局所コントロールが、「根治手術ではない」とは?
小林麻央さんは、「根治手術ではない」といっています。根治とは、がんを治すことを意味しています。もし、小林麻央さんがステージ4ではなく、遠隔転移のない段階だとしたら、そこで行う手術は根治治療になります。それによって、がんを体から取り除き、転移の可能性を小さくすることができるからです。
一方、小林麻央さんの場合は、体の一部のがんを取り除いても、体の他の部分にまだ腫瘍が残っているので、根治治療にはならず、あくまでも、その場所にあるがんを切除しただけということになります。当然、たとえ他にがんが残っていたとしても、一部のがんを取り除くことには意味があります。腫瘍が体内で大きくなり、他の臓器や体のいろんな組織に浸潤すると、痛かったり、苦しかったりするからです。
苦痛や不便さを伴う生活は、QOL(生活の質)が低い状態。今回の手術はそれによってがんは治らないけれど、生活がより快適になり、そして、より良い状態で闘病生活を続けることで生存率の向上につなげる狙いがあると思われます。
局所コントロールとは乳がんと脇のリンパ節切除の意味
小林麻央さんはこうも言っています。
手術をしたからといって、
肺や骨に癌は残っており、
痛みもあるので、
これからが闘いです。
ところで、今回の手術で小林麻央さんが切除したのはどこなのでしょうか。
小林麻央さんのこれまでの発表によれば、乳がん(乳腺)、脇(リンパ節転移)、肺と骨(遠隔転移)があることが分かっています。
そして、肺と骨には残っているという言い方から、消去法で乳腺と脇のがんを切除したものと思われます。
なお、「局所」というのは「全身」の対義語です。乳がんの場合の局所は乳腺と脇のリンパ節が該当します。手術はそうした局所コントロールを行うための選択肢であり、反対に抗がん剤などは局所ではなく、全身のコントロールを行うための選択肢となります。
これまで長い間、小林麻央さんは乳がんを切除するために辛い抗がん剤治療を行ってきました。海老蔵さんの証言にもあるように、なかなか体質に合った抗がん剤が見つからず治療は順調に進んではいませんでした。そして、どこかのタイミングでステージ4となり、もはや手術は治療目的から外れる結果となったのでしょう。
これは憶測ですが、本来はステージ4になる前に行いたかったができずに終わっていた局所コントロール(手術)を、QOL向上というかたちで目的を変え、遂に達成したといえるのではないでしょうか。理想のタイミングからは遅れてしまってはいるものの、目的を成し遂げることは自信と勇気を与えてくれます。今回の手術の成功が、今後の治療に弾みをつけてくれることを願いましょう。