麻央の酵素風呂 酵素の力とは? 癌は死ぬの?

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小林麻央さんが入院中の病院の外出許可をとって酵素風呂に入ったそうです。12月30日のブログでは酵素風呂につかった麻央さんが茶色の糠から顔だけ出している写真が掲載されました。

数日前まで骨転移の痛みでどうなることかと思われましたが、酵素風呂からのぞく麻央さんの顔は充実した様子で、少なくとも危機的状況ではないことが分かります。そもそもある程度元気がなければ酵素風呂に入る余裕は生まれないでしょう。

それにしても良くなったり悪くなったり、再び良くなったり……と病状が目まぐるしく変化しているようですね。麻央さんの酵素風呂の意味をどのようにとらえたらよいのでしょうか。

酵素風呂から推測される現在の水準とは?

麻央さんの乳がんは現在ステージ4。通常なら痛みの緩和を図る段階であり、治癒を目指すための治療は行われません。しかし、麻央さんは癌の治癒を目標にしており、緩和治療の範囲を超えた積極的な治療を実践してきました。そのなかには科学的な根拠に乏しいものも含まれています。

たとえ科学的根拠に乏しい治療であっても当事者にとっては大切な選択肢です。痛みのコントロールが上手くっており、その治療が体力を奪うほどのものでなければやってみる価値はあります。

乳がんのステージ4である麻央さんには、痛みの緩和を中心に継続すべき治療があります。その反対に、これをやるとかえって生存率が低下してしまうような治療もあります。例えば、肺や骨に転移した癌を外科手術で取り除くような治療。これは体力を低下させる可能性があるので通常は行われませんし、麻央さんも行っていません。

さて、やるべき治療とやってはいけない治療のほかに、もうひとつ、やってもやらなくてもいい治療というものがあります。実はQOLのための外科手術を終えて退院して以降、麻央さんはずっと、やってもやらなくてもいい治療の水準にいました。温浴療法も放射線療法もやってもやらなくてもいい治療です。

しかし、痛みのコントロールが上手くいかず再入院の必要が生じると、やってもやらなくてもいい治療を行っている余裕はありません。痛みの緩和という、やるべき治療にしばらくは集中しなければなりません。

酵素風呂に入ったということは次のことを示しています。つまり、痛みの緩和というやるべき治療が目的達成に近づき、再びやってもやらなくてもいい治療を選択できる余裕が生まれたということです。時系列でいうと、放射線治療の副作用に苦しめられる前の10月下旬頃の体調に戻りつつあるものと思われます。

酵素風呂の「酵素」とは?

「酵素」と聞くと、それだけで何だか体によいもののような気がしてきます。酵素という自然の力が体に働きかけて良い影響を与えてくれるような感じがするのです。

実際、麻央さん自身も、

愛情をかけて
良い状態を保たれた糠は
自然の強さがありました。

とコメントしていましたよね。

ところでダイエットに良いと人気の酵素ドリンクでは、酵素が胃で分解されてしまうので外から取り入れた酵素が体内で働くことはないそうです。同じように酵素風呂の酵素が何らかの形で体内に取り込まれて、体内の酵素の働きを良くする、といった効能は考えられません。

酵素風呂に関するあるサイトでは、「体内の酵素活動活発化」としていましたが、よくよく読んでみると体外の酵素が体内の酵素に働きかけるという話ではありませんでした。

体内の酵素を活発にするには、酵素の働きを助けるビタミンやミネラルが必要ですが、このビタミン・ミネラルは低体温では働きにくいので体を温めてビタミン・ミネラルがしっかり働くようにする必要があるそうです。そして、酵素風呂は約65度の熱で体を温めて低体温を改善し、結果として体内の酵素の働きも良くなる、という考え方のようです。

つまり、酵素の力とは約65度の熱を生み出す力のこと。酵素と聞くと何か特別なものを期待してしまいがちですが、熱を生み出す働き以外はないのです。糠が発酵するとき、電気も火も使っていないのに熱が生み出されます。確かにこれは自然の神秘には違いありませんが、体に与える影響は端的に言えば熱の影響です。

このように考えると、酵素風呂は麻央さんがこれまで受けた治療の中では温浴療法に最も近いものといえるでしょう。

酵素風呂で癌は死ぬのか?

がん細胞は42.5度になると死滅していきます。この性質を利用して癌をたたく治療が温熱療法(ハイパーサーミア)です。がんの死滅を狙った温熱療法には全身温熱療法と局所温熱療法とがあり、どちらも特殊な設備を用いた治療です。熱を利用した癌治療があるくらいなので、熱を生み出す酵素風呂にも何らかの効能が期待できそうですが、どうなのでしょうか。

癌が死滅するのは42.5度。これに対して酵素風呂は約65度。数字だけを並べるといけそうな気がします。しかし、実際にはそう簡単ではありません。酵素風呂の約65度はあくまでも体外の環境の温度です。人体には体温調節機能が備わっているので、体外の温度が変わっても体温はそう簡単には変わりません。そのため医療機関で行われる全身温熱療法では全身麻酔を施すことで体温調節機能が働かないようにしてモニタリングしながら体温を上げていきます。

約65度の酵素風呂に入っても、体温が癌が死滅する42.5度まで上がることはなく、従って癌が死滅することはないでしょう。

ただし、何の効果もないというわけではありません。癌が死滅するほどの温度に達しなくても、40度~41度くらいに加温することで免疫力を高める働きが期待されています。これをマイルドハイパーサーミアといいます。

さて、酵素風呂の加温効果は全身温熱療法や局所温熱療法のような本格的な治療よりも小さいのは当然として、マイルドハイパーサーミアと比べてもさらに小さいでしょう。それ自体に癌を殺す効果を期待するのには無理があります。しかし、血行促進効果は期待できるのではないでしょうか。

麻央さんのように入院生活をしていると、癌そのものに由来する痛みのほかに、体を動かさないことによる筋肉のこわばりなど、痛みの原因がいくつも重なって、いつまで経っても腰や背中が痛いということもありえます。薬による緩和治療を行ったうえで、酵素風呂などで血行を促進すれば痛みによるQOL(生活の質)低下を防ぐことにつながるでしょう。

骨転院の痛みで麻央さんが再入院した際、当ブログは短期間での回復という立場をとりました。麻央さんが酵素風呂に入ったというニュースは、その日が着実に近づいていることを示すもののようにも思えます。

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