中康次さんの直腸がん…手術できず、化学療法で延命を

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俳優の中康次さんは2012年に直腸がんが見つかり、余命6~8か月と宣告されていたそうです。当時、直腸には6~7cmの大きな腫瘍が4~5個。加えて肝臓への転移も認められました。既に手術を行うこともできないステージ4の末期がんだったといいます。しかし、中さんは宣告された余命を大幅に超えることに成功しました。治癒を目的とする治療の選択肢はありませんでいたが、延命のための化学療法が順調に進んだようです。

多様な役割を持つ化学療法

化学療法というのは抗がん剤によってがんを無くす、または小さくする治療のことです。血液のがんや、全身に転移しているがんに対しては化学療法が中心になります。切除可能ながんの場合でも、切除後に再発を防ぐための「補助化学療法」を行います。また、そのままでは切除できない場合、「術前化学療法」によってがんを小さくすることで切除可能になることもあります。

延命を目的とした化学療法

既にがんが進行していて切除することができず、他の臓器への転移もある場合には、治癒を目的とするのではなく、進行を遅らせる、または、苦痛を緩和するための化学療法を行います。化学療法によってがんを小さくし、そのままの状態を維持できれば生存の可能性が高くなります。

抗がん剤には強い効き目を持つが副作用も大きいもの、反対に、効き目は弱いが副作用の出にくいもの、があります。延命を目的とした化学療法はこうしたタイプの異なる抗がん剤を組み合わせて行います。がんが大きくなるようなら薬を切り替えたり、強い副作用が生じるようなら一時的に治療を休むなどしながら、治療を継続します。延命のための化学療法が選択されるのは次の条件に当てはまる場合とされています。
・再発や転移が検査によって確認されている
・歩くことができ、自分の身の回りのことを行える
・肝臓や腎臓の機能が一定水準以上に維持されている

中さんは、がんが発見された当初から治癒のための治療の選択肢がありませんでした。しかし、延命のための化学療法がよく効いたようです。化学療法は一昔前と比べて薬の質の面でも、また、組み合わせなどの使い方の面でも進歩を続けています。「延命治療」という言葉はしばしば否定的なニュアンスで使われることがあります。しかし、それによってQOL(生活の質)を維持できたり、生存期間を延ばせる可能性があることを知っておく必要がありそうです。

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