小林麻央 パチンコ玉の感触に恐怖
パチンコ玉のような感触を左乳房に感じた小林麻央さん。2014年の10月のある日、子どもと遊んでいるときのできごとでした。
「乳がんが疑われるものではない」と診断されてはいたものの、再検査を予定していた8月はとうに過ぎていました。
パチンコ玉という例えから、そのしこりが硬かったとこ、そして、一定の大きさであることが分かると思います。このことは、既に早期がんではないことを伝えています。だから小林麻央さんもこれが乳がんであることを半ば確信し、後悔の念に駆られたのでしょう。
『だんだん、
おもちゃの音も、
息子の声も、遠のいていきました』
「後悔」と題する9月14日付けのブログによれば、「やってしまった。」と自分を責めつつ、すぐに病院に電話したとのこと。
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パチンコ玉が伝える「硬さ」が問題
パチンコ玉は金属です。そのパチンコ玉に例えるということは、しこりが単に球状だっただけでなく、非常に硬くもあったことを示してるのではないでしょうか。
「硬さ」はしこりが良性であるか悪性であるかを判断する重要な要素。検診でマンモグラフィや超音波検査だけでなく、触診を行うのは、それによってしこりの硬さを確認するためでもあります。
少しアナログなようにも思えるかも知れませんが、しこりが硬いか柔らかいかは重要な判断基準となっており、超音波検査の精度を上げるために、しこりの硬さを画像データで判定できる機器が開発されているくらいです。
そして、良性か悪性かを見分かる上で、硬さとともに重要になるのが可動性。つまり、しこりを押したときに動きやすいか動きにくいか。悪性の方が動きにくいことが知られています。この点は小林麻央さんも承知しており、動くかどうかを何度も確認したとブログに書いていましたね。
小林麻央さんが左乳房のしこりに気づいたとき、可動性については何ともいえませんが、そのしこりが非常に硬く、悪性が疑われるものであったことは間違いなさそうです。
パチンコ玉から推測されるしこりの大きさ
パチンコ玉の実際の大きさは直径11mm、重さは5.5g前後。
乳がんに手で触れて気づくには直径1cm程度は必要といわれていますから、ちょうどそれくらいの大きさということになります。2014年10月に小林麻央さんがしこりの存在に気付いたときには、しこりは少なくとも1cmは超えていたと思われます。
しかり、懸念すべき材料があります。
それは小林麻央さんが自分でしこりに気がつく半年以上前に、医師が「このしこりですね」とその存在を既に言い当てていること。
この時点で1cmくらいになっていた可能性があるのです。乳がんに詳しい医師のことですから、一般の人よりは小さなしこりに気づくかもしれませんが、それでも数ミリの範囲にとどまるでしょう。
もし、約8カ月前の再検査の段階で1cmあったとしたらどうなるでしょうか。乳がんは9~10カ月で倍の大きさになるといわれていますから、2cm近くになっていたとしても不思議はありません。
小林麻央 パチンコ玉のようなしこりを発見したときのステージは?
では、このとき小林麻央さんの乳がんはどのような段階だったのでしょうか。非浸潤がんであるステージ0の可能性はないでしょう。骨や臓器などに遠隔転移しているステージ4も除外して考えてみましょう。
まず、ステージ1の条件は腫瘍が2cm以下でリンパ節転移のないものです。
そしてステージ3は腫瘍が5cm以上でリンパ節転移があるか、腫瘍が5cm以下であったとしてもリンパ節転移が4個以上ある場合です。ステージ2は、ステージ1と3の中間となります。
※9月14日付けのブログで「脇のしこり」について語られています。ステージ1以下の可能性はなさそうです。
小林麻央 脇にも転移! リンパ節転移と遠隔転移の違い
直径11mmであるパチンコ玉に最も近いのはステージ1。ただ、実際には2cmを超えるしこりでも、感触としてはそれくらいに感じることもあるでしょう。とはいえ、5cm以上ではちょっと大きすぎるように思います。
そうなるとステージ1か2が濃厚でしょうか。やはり気になるのは、再検査で医師がしこりに気づいていたこと。ステージ1と考えるのは楽観的過ぎるかもしれません。ステージの判定には、腫瘍の大きさとは関係ないリンパ節転移の数も入ってくるので何ともいえませんが、再検査の経緯やパチンコ玉の比喩から考えると、ステージ2くらいではないかという印象を受けますがいかがでしょうか。このあたりについては小林麻央さんが今後ブログで語っていくのでしょう。ここでの推測よりも高くならないことを願うばかりです。