小林麻央 がんの痛みの原因になる骨転移
小林麻央さんがブログでがんの痛みについて語ったことがありました。これまで痛み止めを飲むことに抵抗を感じていたけれど、今は無理をして我慢する必要がない思っているという内容でした。
そのときの
痛みから 解放されていく
「 和らぎ 」が今でも忘れられません。
9月4日「解放」より
私たちは9月20日付けの「告知日」と題する投稿によって、小林麻央さんの乳がんは既に肺と骨に転移しており、ステージ4のいわゆる末期がんであることを知っています。
今となっては、小林麻央さんを苦しめた、がんの強烈な痛みが骨転移であることが分かります。そして、使用した痛み止めはおそらくはモルヒネだったことも……。ここでは、乳がんからの骨転移について見てみましょう。
骨転移が最も多いのは乳がんと肺がん
骨にできるがんといえば「骨肉腫」などが挙げられますが、いずれも非常に稀ながんです。しかし、乳がんや肺がんなど、他のがんが骨に転移するケースは多く、骨にできるがんの大多数は転移性骨腫瘍(骨転移)となっています。
骨転移を引き起こすがんで最も多いのは乳がんと肺がんで、この2つで全体の約4割を占めるといいます。その他、胃がん、子宮がん、前立腺がん、腎臓がん、甲状腺がんなどからも骨転移が生じます。
骨転移は痛みに特徴がある
骨転移の症状は腰や背中の痛みが主。全身の骨の中でも特に背骨に転移しやすく、骨が脆くなって骨折が起きれば激痛を生じます。
転移したがんは、もともとのがんの性質を受け継いでいます。例えば、もともとのがんが化学療法がよく効く乳がんだったとすれば、骨転移で生じた腫瘍にも同じ抗がん剤が効くと考えられます。
重要なのは痛みへの対処です。手術や放射線治療によって病巣を取り除くことで痛みの軽減を図ることもできますが、これはある程度の余命を期待でき、体力のある人に限られます。
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すでに緩和ケア中心の治療に進んでいる人にとっては、薬物療法によって痛みのない生活を送ることが非常に大切です。このとき使われる代表的な薬は医療用麻薬であるモルヒネ。小林麻央さんがどのような薬を使っているのかは明らかにされていませんが、小林麻央さんのステージを考慮すると、モルヒネを使用するのは自然なことといえそうです。
夫の海老蔵さんは、小林麻央さんがブログを更新することを「奇跡」と表現しましたが、これは大げさでも何でもなかったのですね。骨転移があるのなら歩くこともままならなかった可能性もあります。がんの強烈な痛みに耐え、ときにはモルヒネを使い、懸命にブログを投稿しているのかと思うと胸が痛みます。