麻央 夏まで? 12月まで? 当たらない余命予測の謎

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小林麻央さんの乳がんが公表されたのが2016年6月。それ以降、幾度となく行われた余命予測。夏まで持たないという人がいた。12月までは厳しいという人もいる。その多くは(幸い)当たっていない。

余命予測はどうしてここまで当たらないのでしょうか。

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小林麻央の余命が予測できない理由

小林麻央さんは現在乳がんのステージ4。客観的にいって深刻な状況です。しかし、同じステージ4のなかでも短期間で亡くなってしまう人もいれば数十年間生きられる人もいる。余命予測が難しいのは、がん患者の余命はバラバラで平均や中央値を出したところで患者一人ひとりには当てはまらないのも理由のひとつ。

なかなか当たらないがん患者の余命予測について、腫瘍内科の勝俣範之医師の興味深いコラムがありました(余命に関する誤解、ヨミドクター)。

国立がん研究センター中央病で、医師による余命予測がどの程度当たるのかを調査したそうです。
対象となったのは75人の進行がん患者(生存期間中央値は120日)の余命を予測した医師たち。

調査の結果は、
約30%の医師……正確に予測
28%の医師……短めに予測
36%の医師……長めに予測
となったそうです。

経験豊富な医師であっても、正確に予測できるのは3割にとどまります。そして、この調査ではどちらかというと長めに予測する医師が多いという結果でした。

勝俣医師は次のように述べています。

余命予測がなぜ難しいかというと、進行がん患者さんであっても、ほとんどの方は亡くなる最後の数か月くらい前までは元気でいられるからです。

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数カ月先の余命を予測することはほぼ不可能

さらに補足すると、勝俣医師は自身のブログで「3ヶ月や6ヶ月の余命を当てることなどは、不可能に近い」と述べています。

がん患者の多くは亡くなる直前まで比較的元気で、状態が悪くなり始めてから急激に悪化し短期間の内に亡くなる傾向があります。状態が悪くなり始めてからの余命予測はかなり正確で、3週未満の予後予測の確率は85%ほど。ところがこれを6週未満に延ばしただけで予後予測の確率は77%台まで低下するそうです。当然、予測の範囲を数カ月、数年と長くするほど予測は当たらなくなります。

そうだとすると、6月の会見の段階で余命を「夏まで」と予測することは実はとても難しいことであることが分かりますね。10月の退院時点で「12月まで」と予測することについても同様です。だから、仮に医師がこうした予測を外したとしても、医学的な見識が疑われるものではないでしょう。余命予測はもともとほぼ不可能なのですから。問題はむしろ、不確かな数値を公表してしまうことにあるのでしょう。

勝俣医師のブログにはこう書かれてもいました。

医師から言われる最も傷つくこととして、「範囲、可能性を言わない断定的な余命告知」「感情への配慮がない」などであった

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