小林麻央 抗がん剤治療が長い理由
小林麻央さんの乳がんに関する大きな謎は、抗がん剤治療の期間が長いことです。このことを考えるに当たり、次の2つの新事実に注目してみましょう。
1)小林麻央さんは告知時点では手術が可能で、術前化学療法→手術→放射線療法→ホルモン療法の治療計画が示されている。
2)2016年春の段階ではとても切除ができる状態ではなかったが、同年9月には手術(局所コントロール)に成功している。
抗がん剤が効きにくいルミナールタイプとは?
海老蔵さんが今年6月の会見で「合う抗がん剤がなくて手術ができない」といった発言をしています。
このことから、抗がん剤の効きにくいタイプであることが推測されます。「乳がんプラザ」HPで抗がん剤の効き目がタイプ別に示されているので引用してみましょう。
<術前化学療法の完全寛解率(pCR)のデータ>
HER2タイプ……67%
トリプルネガティブタイプ……35%
トリプルポジティブ……35%
ルミナールタイプ……13%
小林麻央さんの場合、治療計画にホルモン療法が入っているので、ルミナールタイプまたはトリプルポジティブだと考えられます。ルミナールタイプはホルモン療法が効くタイプですが、抗がん剤の効果は高くありません。同サイトによれば、術前化学療法では腫瘍を小さくするために強い効果が求められるため、ルミナールタイプは特に注意が必要だとしています。ルミナールタイプで術前化学療法を選択した場合にもっとも危惧すべきは、腫瘍が残ったままなので抗がん剤が効かないと進行してしまう可能性があること。
小林麻央さんの抗がん剤治療が長期化したのは、抗がん剤が効きにくいルミナールタイプである可能性があります。
抗がん剤治療のスタートが遅れた可能性
小林麻央さんが抗がん剤が効きにくいルミナールタイプである可能性を見ましたが、これですっきりとするわけではありません。
2016年春の段階ではとても手術できるような状態ではなかったのに、9月には手術に成功しています。これが状況の好転だとするなら、それをもたらしたのは抗がん剤治療に他ならないでしょう。また、抗がん剤としてタキソールの名前が挙げられていますが、タキソールは一般的に使用される抗がん剤で特殊なものではありません。
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抗がん剤治療によって春から9月にかけて腫瘍が小さくなったのなら、より初期の段階で行った抗がん剤治療で腫瘍が小さくなったとしても不思議はありません。それなのに、どうして悪化してしまったのでしょうか。ひとつ考えられるのは、抗がん剤治療のスタート自体が遅かった可能性です。
6月の会見で海老蔵さんが「合う抗がん剤がない」と発言したことから、癌の告知があった以降の1年半以上の間、さまざまな抗がん剤を試し続けてきたという印象がありますが、実際には抗がん剤による治療期間はもっと短かった可能性もあるのではないでしょうか。
ここでは、抗がん剤治療の期間が長い理由として、
・抗がん剤が効きにくいタイプだった
・抗がん剤治療のスタートが遅かった
という2つの可能性にふれました。実際のところどうだったかについては、小林麻央さんのブログで明かされるのを待たなければならないでしょう。