「ヒートショック」による失神に注意! ~入浴中の突然死は12月、1月に集中~

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入浴中の突然死を引き起こす「ヒートショック」をご存知でしょうか。ヒートショックとはお部屋の寒暖差によって血圧が急激に変動する状態のこと。東京都健康長寿医療センター研究所によれば、ヒートショックに関連した「入浴急死」に至る人は年間で約1万7000人(2011年)に達するそうです。ヒートショックの危険性が最も高まるのはこれからの季節、12月~1月だといいます。

月別に見た入浴中の心肺機能停止者数

入浴中のヒートショックによる突然死は寒い季節に集中しています。月別に見た入浴中の心肺機能停止者数は次のようになっています(2011年)。

9月 225件
10月 505件
11月 806件
12月 1562件
1月 1759件
2月 1246件
3月 1077件
4月 858件
5月 586件
6月 359件
7月 212件
8月 165件

9月から少しずつ増え始め、11月には806件に達し、12月になると急激に増加して1562件。1月はさらに増えて1759件になります。1月の死亡者数は最も少ない8月の約11倍。その後、2月には1246件まで減り、気温の上昇に伴いさらに減少していきます。ヒートショックに特に注意が必要なのは12月~1月であることが分かります。

浴槽内で「失神して溺れる」

ヒートショックによって死に至る場合、浴槽内で失神して溺れるケースが多いといいます。例えば、寒い脱衣室では「寒冷刺激」によって血圧が急激に上がります。血圧が上昇した状態で温かい湯につかると、今度は血管が拡張して血圧が急激に低下します。この急激な血圧の変動によって失神するものと考えられます。お湯の中で失神すれば呼吸ができなくなって溺れてしまいます。

ヒートショックを防ぐポイント

ヒートショックを防ぐには、次のような工夫が有効です。

《脱衣室、トイレに暖房器具を設置》
他の部屋よりも気温が下がりがちな脱衣室やトイレに暖房器具を設置し、寒暖差を少なくします。

《お湯の温度を41℃以下に》
お湯の温度を低めに設定することで、急激な血管の拡張と血圧低下を防ぎます。

《シャワーでお湯はり》
少し高い位置からシャワーを使ってお湯をはることで、蒸気によって浴室を暖めることができます。

《日没前に入浴を済ませる》
外気温が高く、寒暖差が生じにくい日没前に入浴を済ませるようにします。

《食後1時間以内の入浴を避ける》
食事をした直後は生理的な反応によって血圧が下がりやすくなります。食後1時間以内の入浴は避けましょう。

入浴中の突然死は高齢の人に多く見られます。高齢の人がお風呂に入るときは、できるだけ家族が浴室の外から声をかけるなどして、失神していないかどうかを確かめるとよいでしょう。

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