小林麻央 トリプルネガティブ!? 日本発の新たな治療法とは?

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乳がんを告白した小林麻央さんですが、まだ手術できていないことがさまざまな憶測をよんでいます。既に遠隔転移しており、手術をしても体力を奪うだけなので手術をしないステージ4だとう報道もありました。一方、遠隔転移はないが治療の難しい難症例(治療抵抗性)だとする報道もあります。

もし前者ならすでに緩和治療(苦痛を和らげる治療)の段階に入っていることになります。後者なら、根治(がんが治ること)を目指して闘病中ということになります。海老蔵さんは手術をする方向で考えていると発言しており、また、深刻な状況だから時間がかかっているとも発言しています。もし、すでに緩和治療に入っているのだとすれば治療に時間がかかることを気にする必要はありません。緩和治療において時間がかかるということは、それだけ延命に成功していることを意味するからです。

海老蔵さんの発言を文字通りに受け取れば、手術はしたいが治療に時間がかかってしまってまだできていない、と考えるのが自然です。つまり、麻央さんは根治を目指せる段階にはいるものの、何か難しい問題があって手間取っているということです。そして、その問題として有力視されているのが「トリプルネガティブ」。この聞きなれない言葉について見てみましょう。

乳がんのトリプルネガティブとは?

乳がんの治療は各々のタイプを見極めて行われています。ある乳がんにものすごく効く治療薬も、他の乳がんには効かないことがあります。その理由は、乳がんを増殖させる要因が異なっているからです。乳がんを増殖させる要因が判断できれば、後はそれに合った治療薬を使えば治療の成功率は高まります。
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乳がんを増殖させる要因には、代表的なものが3種類(エストロゲン受容体、プロゲステロン受容体、HER2)あり、それぞれに対応した治療薬があります。問題は、この3種類のいずれにも属さない乳がんです。ぴったり合った治療薬がないので乳がんをコントロールしずらいからです。エストロゲン受容体、プロゲステロン受容体、HER2のいずれに対しても陰性の乳がんを「トリプルネガティブ」と呼びます。

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治験が始まった核酸医薬とは?

国立がん研究センターは「核酸医薬」という乳がんの新しい治療薬の治験を開始しました。1人目の対象者は鎖骨下リンパ節転移(局所腫瘤)のあるトリプルネガティブの乳がん患者で、2015年6月30日に最初の投与を行ったとしています。

この治験は、核酸医薬という新しい薬を人に投与し、段階的に投与量を増やしつつ薬の安全性や適切な投与量を調べるものです。患者にとってのメリットは、まだ承認されていない治療法を試すことができること。標準的な治療で効果が出ている人はよいですが、そうでない人は新たな可能性があれば試す価値があります。デメリットは、まだ安全性がはっきりしていない治療法を試すことのリスクです。

核酸医薬は次のように‎‎説明されています。
・異常な遺伝子の働きを抑制するように作用する新しい医薬品
・がん細胞の活動を司る遺伝子やがんの原因となるタンパク質の生成に関わる遺伝子に対して特異的に直接作用
・がんの原因を根本的に治療することが期待される
・副作用が少ない

麻央さんの乳がんが一部で報道されているようなトリプルネガティブの局所進行乳がんだとすれば、日本で治験がはじまったばかりの新しい治療薬の対象ということになるでしょう。1人目の対象者に投与が行われた2015年6月30日といえば、1年8カ月前に麻央さんに乳がんが見つかり、抗がん剤の標準治療の6カ月がちょうど終わった頃ではないでしょうか。さすがに麻央さんがこの治験に参加したと予想するのはいきすぎだとしても、タイミング的に検討した可能性はあったかもしれませんね。

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小林麻央さん関連記事はこちらの【まとめ】から

 

乳がんになりやすい家系がある?

身内に乳がんの人がいると、乳がんにかかりやすいと聞いたことがあります。

調べてみたところ、遺伝的に乳がんになりやすい体質を受け継いでいたり、乳がんになりやすい食事や生活習慣を持っていたりすることがあるそうです。

「マイコード」は遺伝子を調べることで、自分の持っている体質を知ることができます。専用キットに唾液を入れて郵送するだけなので簡単です。

もし、自分が属する遺伝子型が乳がんを発症しやすいものだったとしたら、発症リスクを高めるものをできるだけ避け、反対に発症リスクを下げるものを積極的に取り入れるなどの対策ができますね。

マイコードの標準的なサービスは、がんや生活習慣病などの主要な病気をはじめ、体質を含めた280項目の検査が行えるセット「ヘルスケア」で、こちらは2万9,800円となっています。

身内にがんを発症された方がいる場合、多種多様な疾患のリスクを知ることよりも、まずは「がんのリスク」を知ることを重視されると思います。

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そうした場合には、乳がんをはじめ、がんに関する38項目の検査に絞った「がんパック」の方がよいでしょう。こちらは、がん以外を検査することはできませんが、その代わり、お値段がぐんと安くなって1万4,800円となっています。

「ヘルスケア」の約半額相当ですから、がんのリスクだけ分かればいいという人にとっては、とても便利なセットとなっています。

 

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