海老蔵 浮気は正当化されないゾ!
小林麻央さんのブログに性生活に関する記述がないのではっきりしたことは分かりませんが、ひとつ心配なことがあります。
海老蔵さんは麻央さんのことを常に気にかけており、意外に良い旦那だと印象を改めたという人もいるでしょう。しかし、彼も男。きれいごとばかりは言っていられない。やることはやってるんじゃないの?といううがった見方もできます。実際、海老蔵さんの浮気の噂が絶えないのです。11月14日発売の週刊現代の次のタイトルも気になりますよね。
市川海老蔵「京都・祇園で女性問題」~お相手は超売れっ子の舞妓さん~
この報道については最後にふれるとして、気になるのは、海老蔵さんが仮に浮気をしていても「仕方がない」という意見が幅をきかせていることです。歌舞伎をはじめ芸事の世界には、「芸のこやし」という言葉もあり、よその女性との関係に寛容な文化が昔はあったようですけども、現在では当然のことながら許されませんよね。
もうひとつ、一見もっともらしい理由に、麻央さんが闘病中で「性生活が不可能だから仕方がない」という意見があります。妻が無理なら、よその女性に手を出しても許されることにはならないはず。そして、何より重要なことは、乳がんの闘病中だったり、手術後だったりしてもセックスは無理ではないという事実です。残念ながらこのことはあまり知られていません。
ここでは、「麻央さんがあんな状態だから、海老蔵さんが浮気するのも仕方がない」という見方を全力で否定することにしましょう。
海老蔵 浮気を許してはいけない理由…乳がん手術後の8割以上がセックス可能!
乳がんは命に係わる大変な病気です。そんなときに呑気に性生活の心配などしている場合ではないと思われるでしょうか? 入院中だとか、病状のすぐれないときなら確かにそうです。ただ、乳がん患者と家族にとって、乳がんであることは日常の一部です。日々、そのようなかたちで生活する中で、3大欲求を求めるのは自然なことなのです。
厚生労働省の若年乳がんHPには乳がん患者の性生活についてかなり具体的に記されています。まず、乳がんの手術をした人のなかで、どれくらいの人がセックスを再開しているかを見てみましょう。
術前からセックスレスだった人を除外し、手術から1年以上が経っている85名の内、性行為を再開した人は73人(85.9%)でした。
ただ、元通りというわけにもいかないようで、次のような結果になっています。
・性行為を再開したが頻度は減少…50.6%
・手術をする前と同様に性行為…25.9%
・手術前よりむしろ増加した…7.1%
・手術後に性行為を再開していない…14.1%
このように、性行為は再開できても頻度が減少したという人が約半数にのぼります。乳がん手術後のセックスは難しい問題をかかえていることは事実ですが、まずは可能であるということが重要です。
浮気防止! 乳がん手術後の性行為のポイント
乳がんの手術をしてもセックスは可能であり、実際大多数の人がそうしています。ただし、注意すべきこともあります。
・抗がん剤治療で白血球が減少している時期は控えるべき
・抗がん剤の副作用で倦怠感や嘔吐があるときは性欲が減少するので、戻るまで待つべき
・抗がん剤治療やホルモン療法で卵巣機能が抑えられて性交痛が出るようなら主治医に相談
小林麻央さんは11月12日のブログで、現在は抗がん剤を止めており1週間を通じてある程度調子が良いとしています。
少なくとも抗がん剤の影響で性行為を控えなければいけない理由はないと思われます。
一層重要なのは心理的要因かもしれません。前述の厚生労働省HPによれば、乳がん手術後に性行為を再開した73名全員が「何らかの変化があった」と答えたそうです。主な訴えは次の通りです。
・以前より性生活への関心が失せた
・服を脱ぐことに抵抗がある
・以前ほど性的快感が得られない
・胸部を圧迫されると苦痛
・性交痛がある
・手術創のあたりを触られると不快
浮気している場合じゃない! 海老蔵が知っておくべきこと
乳がん手術後の性生活に関して、具体的なアドバイスが記されているので見ておきましょう。
1)腕や肩関節の動きが回復していないので、パートナーを抱擁したりからだを支えたりできない。
→クッションや枕を使って体を支えましょう。
2)術前は乳房への愛撫を大切にしていたのに、以前ほど性的快感が得られなくなった。
→時間の経過で解決することもありますが、長く続くようなら医師に相談しましょう。
3)手術痕をパートナーがどう思うか気になって集中できない。
→Tシャツやキャミソールを着用。または、補正具を入れたブラジャーでカバーしましょう。
4)男性が上のとき、手術したところを圧迫されないか心配。
→男性に気をつけてもらうように言うか、体位を変えましょう。
乳がん手術後の性行為は手術前とは勝手が違うところもあるので、こうした工夫が必要になります。
海老蔵さんには、麻央さんを気づかって問題を一緒に解決することが求められます。まかり間違っても、麻央さんの代わりによその女性で……などとは考えないでいただきたいですね。麻央さんの闘病生活は、浮気の言い訳などにはならないのですから。
週刊現代もスルーする本当のタブーは麻央の性欲
乳がんのステージ4で闘病生活を続ける小林麻央さん。
現在は病状が安定しているとはいえ、「12月までは厳しい」と考える医師もいるくらいで、その12月を迎えようという矢先に週刊現代によって海老蔵さんの不倫疑惑が再燃しました。内容次第では麻央さんを心理的に追い込みかねないと心配されましたが、週刊現代の記事は誰も傷つかないように上手く(?)まとめられています。
週刊現代の報道によれば、海老蔵さんがひいきにしていたMという舞妓さんが突然辞めた理由を、「海老蔵さんがちょっかいを出したから」とする噂があるとしたうえで、これを否定する関係者の証言を紹介しています。Mさんが辞めたのは父親のがんが原因だと語られています。
一方、浮気を肯定する積極的コメントはなく、その代わりに、「仮にそうしたことがあったとしても、祇園でそれを語るのは野暮なだけ」という価値観が出てきます。つまり、「浮気はあったのか、なかったのか」という二者択一は巧みに、「浮気はなかったか、(仮にあっても)問わなくてよい」という二者択一にずらされています。
そのうえで、海老蔵さんはワルの中の美しさとしての「色悪」を体現しており、そういう特別な人に市井の価値観で浮気を云々してもしょうがないでしょうとしています。つまり、「芸のこやし」説です。
実のところ海老蔵さんの性問題は語りやすいテーマだということに気がつきます。誰もが、「きっと上手くやっているに違いない」と内心思っていますし、浮気が発覚しても「やっぱりか!」というだけで、「芸のこやし」といっておけば海老蔵さんのイメージも傷つかない。海老蔵さんの性問題には意外性がなく、最初からタブーではないのです。
タブーはむしろ妻側の性欲でしょう。麻央さんが乳がんの手術をしたことで、海老蔵さんの性処理はどうなっているのかはなかば公然と問われ、語られる中で、麻央さんの同じ問題は語られません。なぜなら、それこそが本当のタブーだからです。海老蔵さんの性のように気安くは扱えないのです。しかし、緩和ケア中のQOL(生活の質)を問題にするならば、これは無視してよいテーマではないはず。麻央さんは乳がん克服のためにさまざまな制約の中で生活をしています。かといって、なんでもかんでも我慢して、修行僧のように生きなければならないということはない。それなのに、おそらくは当事者2人を含め、誰もこれを問題視しないがゆえに、解決に向かう道は閉ざされています。
海老蔵さんの浮気疑惑をすっぱ抜いたことが問題なのではなく、海老蔵さんの側だけで語り終わってしまうことが問題。「無いかのごとく語ること」にタブーの本質があるのでしょう。