高須院長がん 助かる!末期ではない腎盂尿管がん説

jinzou

高須院長ががんであることを公表しました。高須院長は自身が医師であることもあり、状況を客観的かつ楽観的に見ていて実に頼もしいですよね。

このような方が亡くなるようなことを想像したくありません。そして、実際、そのようなことは起きないのではないかと直感しました。

その根拠は、「決して軽くはないが深刻ではない」というコメント。

もし、ステージ4の末期がんだった場合、「深刻ではない」といえるでしょうか。マスコミ慣れした高須院長は一般の人に分かりやすいキャッチーな言い回しやリップサービスはしても、医学的な根拠には忠実だという印象を私は持っています。末期がんなら深刻だというはずです。

がんに関する高須院長の発言を整理する

高須院長のがんに関する発言には、ポジティブに受け取れる要素とネガティブに受け取れる要素が混在しています。この2つを分類してみましょう。

ネガティブ要素
・4年前に尿管がんを発見、その後に転移…「転移」があるということはステージ4? かなり深刻か。
・樹木希林さんと同じ状態…全身にがんが広がり、いつ亡くなってもおかしくない極めて深刻な状態。

ポジティブ要素
・尿管・腎臓・膀胱にがんがある…確かに転移しているが全身ではない。
・「深刻ではない」発言…本人がそう言うなら間違いないのでしょう。

腎盂尿管がんステージの特殊な点

一般的に、がんで他の臓器に転移が見られる場合はステージ4であり、治癒を目的とする手術は行われません。

高須院長はいくつかの箇所にがんが転移しており、現在は抗がん剤治療を行っているとのこと。これは一見すると、手術ができない(または手術しても予後が向上しない)典型的なステージ4の治療のように思われるかもしれません。

しかし、高須院長がそうであると思われる腎盂・尿管がんは事情が少し異なっています。このがんは多発・再発する性質があるので、がんのある部分のみの切除は基本的に行われないのです。つまり、手術をしない=手術できないほど悪い、というわけではないということ。

そして、治療後30〜50%の確率で膀胱にがんが発生します。高須院長も膀胱に転移していますが、これは特別悪いケースではなく多くの場合で起こること。尿管か膀胱かという違いはあっても同じ尿路内にがんができることを腔内再発といいます。尿管から膀胱に転移するのは(多くのがんでステージ4と診断される)遠隔転移ではないのです。

以上を踏まえて、腎盂尿管がんステージを見てみましょう。

【腎盂尿管がんのステージ】

  • ステージ1…がんが腎盂、尿管の上皮の下の結合組織に広がり、粘膜を越えていない
  • ステージ2…がんが腎盂、尿管の粘膜を越えて筋肉の層に及ぶ
  • ステージ3…がんが腎盂、尿管の筋肉の層を越え、尿管周囲の脂肪組織にまで及ぶ
  • ステージ4…がんが隣接する臓器または、腎臓を越えてまわりの脂肪組織に広がる

※「がん情報サービス」の記載をもとに作成

ステージ4の条件に注目しましょう。「腎臓を越えて」いる場合にステージ4となります。高須院長は腎臓にもがんができています。ステージ3までには進行しているのでしょう。しかし、腎臓を越えてがんが広がっていることを示す発言はなかったはずです。複数の箇所にがんができていても腎臓を越えていないのなら、厳密に言えば樹木希林さんの状態とは区別されます。

つまり、治癒を期待できない段階であるステージ4には至っていない可能性が高いのです。高須院長は樹木希林さんと「似たようなもの」と発言しましたが、「同じ」とは言わなかったことを思い起こしましょう。

「腎臓がん」と「腎盂・尿管がん」は別のがん
腎臓周辺のがんは腎臓実質にできるか、尿を貯めておく腎盂(じんう)という組織にできるかで区別されます。「腎盂・尿管がん」は「腎臓がん」とは性質が異なり、ひとつのグループとして扱われます。高須院長は最初に尿管にがんが見つかっているので腎盂・尿管がんだと考えられます。

ステージ3なら5年生存率50%以上か

参考として、がん研有明病院と四国がんセンターのHPに記載されている5年生存率を見てみましょう。

【がん研有明病院】

  • ステージ2…54%
  • ステージ3…64%
  • ステージ4…36%

※参考:がん研有明病院HPより(記載の通りですがステージ2と3は逆かもしれません)

【米国での多施設の結果】

  • ステージ1…91%
  • ステージ2…75%
  • ステージ3…54%
  • ステージ4…12%(手術症例のみ)

※参考:四国がんセンターHPより

先ほどの推測にもとづくなら、高須院長は5年生存率50%以上を期待できることになります。

そして、この数字は実に、気丈な男が「決して軽くはないが深刻ではない」と表現するにぴったりではないでしょうか。

ここでは高須院長のがんに対して、多くの人が考えるよりも楽観的な見方をしてみました。この予想が当たっていてくれることを願います。

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