乾燥する季節になると喉がイガイガすることがありますよね。喉のイガイガ、乾燥による違和感のことを「乾燥感」といいます。乾燥感に悩まされないためにはどうしたらよいでしょうか。
喉のイガイガは「咽頭炎」であることが多い
喉の痛みの代表は咽頭炎と扁桃炎です。咽頭炎は喉の浅いところにある、いわゆる「のどちんこ」の周辺に炎症が起きます。扁桃炎は喉の奥にある扁桃に炎症が起きます。「喉がイガイガする」ときは、ほんどの場合が咽頭炎です。カゼと同じウイルスによる感染が原因であることが多く、あまり心配する必要はありません。細菌の感染によって炎症が起きている場合は、抗生物質による治療が必要になるため、すみやかに医療機関を受診することが大切です。
口を開けて寝る人は要注意
朝起きたら、喉が痛くなっていたという人は、口を開けたまま寝てしまっているのかもしれません。口を開けていると喉が乾燥しやすく、また、ウイルスが口の中に侵入しやすくなります。マスクをして寝ると、口呼吸による喉の乾燥をある程度防ぐことができます。
夜間は加湿器や濡れタオルなどを使って部屋が乾燥しないように注意しましょう。冷たい飲み物で喉を冷やすのを控え、温かい飲み物をゆっくりのむようにするとよいでしょう。
「ロキソニン」は喉にも効く
頭痛や生理痛などにも用いられるロキソニンは喉の痛みの緩和に有効です。病院で処方されることもありますが、薬剤師による対面販売で市販薬を購入することもできます。脳梗塞や心筋梗塞につかわれるワーファリン(抗凝固薬)やリウマチ治療につかわれるメトトレキサートをはじめ、飲み合わせに注意が必要な薬があるので、医師や薬剤師によく確認するようにしてください。
安静にすることが大切
疲れていたり、ストレスがたまっていたり、かぜをひいていたり、体力が弱まっているときに咽頭炎が生じやすくなります。喉のイガイガが気になったら、安静にして、体全体の体力を回復させることが大切です。症状がひどい場合は医療機関を受診してください。
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