フリーアナウンサーの小倉智昭さんが膀胱がんであることを明かしました。小倉さんは朝の情報番組「とくダネ!」(フジテレビ系)を休んで手術を行うそうです。しかし、「1週間だけお休みして、ちゃんと戻ってまいります」と話しており、休養期間の短さに驚かされます。たった1週間で手術を終え、職場に復帰できる理由を考えてみましょう。
早期に発見されやすい膀胱がん
小倉さんは昨年、微量の血尿があったため検査を受けたところ膀胱がんが発見されました。膀胱がんは血尿などの症状が出やすいので、早期に発見され、癌が治りやすい段階で治療を進めるられるケースが多いそうです。小倉さんのケースも恐らくは早期の膀胱がんだったのでしょう。
入院期間が短い経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)
膀胱がんの治療においては、癌が粘膜下層にとどまり、筋層にまで達していない「1期」までは、内視鏡を使った治療が可能です。
経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)というこの方法は、下半身麻酔のもとで尿道から内視鏡を挿入して手術を行います。内臓を傷つけず、出血も抑えられるので回復が早いといわれています。
一般的には手術の翌日からベッドの上で起き上がりを始め、早ければ術後2日後に退院することも可能です。入院期間は2~7日程度で個人差があります。
小倉さんは「1週間だけ休む」と宣言していますが、内視鏡手術であればこうした短期間での復帰も可能になるわけですね。