乳がん手術を受けた北斗晶さんは10月30日のブログでウィッグを準備していることを明かしました。こらから始まる抗がん剤治療によって髪が抜けることを想定しての対応です。抗がん剤治療の副作用による脱毛について見てみましょう。
抗がん剤は正常細胞にも影響
抗がん剤はがん細胞を攻撃するための治療です。しかし、がん細胞だけでなく正常な細胞にも影響を与えてしまいます。その結果、さまざまな副作用が生じます。食道、胃、腸などの消化管や、赤血球、白血球、血小板などの血液成分をつくる骨髄、そして、毛根、心臓、腎臓、膀胱、肺、神経系は抗がん剤の影響を受けやすいとされています。ただし、多くの場合、正常な細胞はがん細胞よりも回復が早く、次第に副作用も消えていきます。
抗がん剤による「脱毛」
北斗さんには、抗がん剤によって髪が抜けるという知識がありました。だから、抗がん剤治療を始める前から、治療中の外見の変化を心配して早々にウィッグの準備を始めました。
脱毛は、抗がん剤によって引き起こされる副作用の1つです。抗がん剤治療を開始して14~21日目頃から髪の毛が根元で切れるようになります。また、くしなどで頭髪を引っ張ると大量の毛が抜けてしまいます。髪の抜け方には個人差があり、少しずつ薄くなる人もいれば、1~2か月ですべて抜けてしまう人もいます。ただし、抗がん剤治療を終了し、しばらくすると髪が生え始めます。一般的には約6か月程度で回復するとされています。
抗がん剤にはつらい副作用が伴います。しかし、脱毛に関してはいずれ回復することが期待できます。ショックであることには違いありませんが、あらかじめ準備を進めて乗り越える北斗さんのような積極的なやり方は参考になるのではないでしょうか。
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