横町慶子さん脳梗塞で死去…半身麻痺で舞台に復帰するも再発か?

舞台女優の横町慶子さんが脳梗塞で亡くなられていたことが分かりました。横町さんは2010年に脳梗塞を発症。一命はとりとめたものの左半身が動かくなる後遺症が残りました。リハビリを重ね、1度は後遺症の残る身体で舞台に復帰されています。しかし、脳梗塞は再発の多い病気。再び脳梗塞が起きてしまったのでしょうか。

脳梗塞の後遺症で左半身が動かなかった

脳梗塞により横町さんは左半身が麻痺し、動かない状態になりました。障害の重さによっては動かせても感覚が無い場合、感覚が無く動かすこともできない場合などがあります。左側の麻痺は脳の右側が障害されることで起こります。左右の脳は左側が言語、右側が空間というように役割が異なっています。

左半身が麻痺している人は言語に問題はないけれど、空間認知に問題が生じやすいといわれています。視界には入っていても自分の左側で起きたことに気づかなかったり、自分自身の左半身をまるで存在しないかのように無視してしまうことがあり、これを「半側空間無視」といいます。横町さんは左半身を自由に動かすことができず、ひょっとすると左側の空間認知に苦労されていたかも知れません。しかし、横町さんはこのような状態からリハビリを行い、日常生活ができるようになるのみならず、再び舞台に上がることになります。

後遺症を表現する

もともと踊ることが大好きだった横町さん。いずれ踊れなくなる日が来ると思ってはいたものの、まさか病気が原因で踊れなくなるとは……。自分の動かなくなってしまった半身にさぞ落胆したことでしょう。脳梗塞の後遺症はこれまでできて当たり前と感じていた日常的な動作が突然できなくなってしまいます。横町さんに限らず、精神的に落ち込み、カウンセリングを必要とする人はとても多いのです。

救いの手は思わぬところから差し出されました。それは、体が自由に動かなくなってまっさきに諦めたダンスでした。北京オリンピックの閉会式をはじめ、オリンピック・パラリンピックに出演したことでも知られる「カンドゥーコ・ダンス・カンパニー」のことを知ったからです。ここでは、障害のある人が障害のない人とともにダンス表現を行っています。障害があっても表現を続けらえることを知り、横町さんは再びやりがいを見つけることができました。

復帰第1弾の舞台となった『生命の泉は汝とともにあり』という作品で横町さんは、自分の体がどのように動かないのか、そして自分はどのような気持なのかを伝えるつもりで舞台にあがります。「舞台の照明とはこんなにもまぶしいものだったのか」と震えたそうです。この日、横町さんは第2のデビューを迎えたといえるでしょう。

再発の多いの脳梗塞

脳梗塞は再発の多い病気として知られ、1年以内に約10%、5年以内に約30%の人が再発するといわれています。横町さんが初めて脳梗塞を発症してから5~6年経っていますから、だいたいこれくらいの期間の間に、3人に1人くらいの割合で再発が起きていることになります。

脳梗塞が再発しやすいのは、その背景にある発症の要因、つまり、動脈硬化や高血圧などの体質そのものを変えるのが難しいからです。食生活に注意し、定期的に検査も行い、必要に応じて高血圧を抑える薬や血液をサラサラにする薬を服用しますが、不安要素を完全に取り除くことはできません。報道からは病気の詳細は分かりませんが、脳梗塞特有の防ぎきれない再発の可能性も考えられます。半身麻痺で再び舞台に立ち、輝いた横町さんのご冥福をお祈りいたします。

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