ダークダックス喜早さん死去 肺炎死亡率が70歳から癌を逆転する理由

男声コーラスグループ「ダークダックス」の喜早哲さんが急性肺炎のため亡くなられました。日本人の死因は1位・がん、2位・心疾患であることが知られていますが、肺炎はこれらに次ぐ第3位。85歳の喜早さんの年齢層ではがんを抜いて死因のトップとなっています。

年齢があがるにつれて病気を原因とする死亡数はどんどん上がっていきます。がん、心疾患、脳血管疾患、肺炎の数はいずれも増えてきます。問題はその割合です。相対的に見ると、心疾患・脳血管疾患の割合はほぼ一定。がんは70歳頃まで死因に占める割合が高くなっていきますが、70歳を超えると肺炎に抜かれます。このようなことがなぜ起こるのでしょうか。

「がんになる人が既に亡くなっているから」という説

70歳以上になると肺炎が原因で亡くなる人が、がんが原因で亡くなる人を上回ります。がんで亡くなる人が相対的に少なくなるのはなぜでしょうか。その理由として有力なのは次のような考え方です。

「がんになり易いかどうかは遺伝の影響を大きく受け、もともとがんになり易い人は70歳頃までに既に亡くなっている」

70歳を迎えて生存している人は、いわばがんになり易い遺伝子を持たなかった人たち。そうした人たちはがんでは亡くならずに、加齢の影響を受けやすい別の病気によって亡くなります。それが肺炎です。高齢の人は肺を守る免疫機能や防御機能が低下しており、非常に肺炎かかりやすい状態だからです。

肺炎の多くは昔でいえば「老衰」

統計でみると、肺炎の割合は増加しています。昭和55年に不慮の事故にかわって第4位、平成23年には脳血管疾患にかわり第3位となりました。

しかしこの結果を「肺炎が昔に比べて増えている」とストレートに受け取ることはできないでしょう。肺炎になる最大の理由は老化。そして、高齢者における肺炎の死亡率が高くなるのは、がんになり易い人が既に亡くなっているからです。

日本人の死因第3位の肺炎ですが、その大多数は高齢者のものであり、その原因は老化です。その中には昔であれば「老衰」と考えられた死も多く含まれます。肺炎で亡くなる人の中には、天寿をまっとうした人もかなり含まれていると考えられます。

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