The World’s Deadliest Animals(statista)が公開する人を殺傷する動物ランキングによると、身近でかわいい動物のはずの犬が第4位と意外なほど上位にランクインしていました。
人を殺傷する動物の上位は?
このような結果となっています。
1位 蚊 72万5000人
2位 人 47万5000人
3位 蛇 5万人
4位 犬 2万5000人
圧倒的に多くの人を殺傷しているのは「蚊」。マラリアやデング熱といった感染症を媒介するためです。紛争などで殺しあう人間が2位。3位の「蛇」はイメージ通りといえるでしょう。そして4位に犬が登場します。犬が上位に入っているのは人を噛み殺しているからではありません。狂犬病という病気のためです。狂犬病には有効な治療法がないため、発症するとほぼ100%死亡するといわれています。
感染後のワクチン接種で発症を抑えられる
日本で狂犬病の発症が確認されたケースは少ないのですが、2006年にフィリピンで犬に咬まれた2名が、帰国後に狂犬病を発症して亡くなっています。
狂犬病に注意しなければならないのは、日本にいるときよりも、外国に行ったときです。流行地に渡航する場合は、事前に狂犬病ワクチンを接種しましょう。飼い主の不明な動物には近付かず、咬まれてしまったら傷口を石けんと水でよく洗い、すみやかに医療機関を受診してください。なお、咬まれた直後であれば、それから狂犬病ワクチンの連続接種を開始しても、発症防止につながります。
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