さまぁ~ず大竹「筋膜炎」 錦織もなった! 部位と原因は?

さまぁ~ず・大竹一樹さんが「筋膜炎」のため緊急入院し、一時は満足に歩くこともできずに生活していたことが分かりました。筋膜炎というのは少し聞きなれない言葉ですが、テニスの錦織圭選手もなったことがあります。

2015年6月20日のゲリー・ウェバー・オープン(ドイツ)で準決勝途中棄権の原因となったのがこの筋膜炎。しかし、大竹さんと錦織選手では筋膜炎が生じた部位と原因が異なっています。

錦織選手の場合はテニスレッグ

錦織選手の筋膜炎は連日の試合で疲労が蓄積したことで生じました。テニスでは、ボールの飛んで来る場所に向かって瞬時に反応して移動します。その動きはサイドステップであり、右へいったら次は左、そしてまた右というように反対方向に切り返す動きを多用します。これは下半身、特にふくらはぎに負担をかけるので、テニス選手はふくらはぎの肉離れ(下腿三筋内側頭挫傷)が多いのです。

錦織選手はふくらはぎに強い痛みが生じ、筋肉痛と肉離れの中間のような状態だったようです。なお、テニス選手に多く見られるふくらはぎのケガを「テニスレッグ」といいます。錦織選手の場合はテニスという競技に特有のケガでした。

大竹さんの筋膜炎は足の裏か?

一方、大竹さんの場合は、錦織選手のように連日の試合で疲労がたまるような状況ではありませんでした。しかし、同様に疲労がたまっていたのが原因ではないでしょうか。

まず、筋膜とは何なのかを確認しておきましょう。筋膜は白くて薄い膜状をしており、筋肉や、骨、血管、内臓などをつつみ込んでいる軟組織です。姿勢を支えているのは固い骨だと考えがちですが、筋肉や筋膜などの柔らかい組織も姿勢維持には欠かせません。

筋膜にストレスが加わると弾力が失われ、他の筋膜と癒着して動きが悪くなります。筋膜にダメージがあるときは、大抵筋肉にもダメージがあります。激しい運動をすると、筋肉が熱をおびて充血し、痛みを伴う筋肉痛が生じますが、このときの独特な痛みは筋肉・筋膜が炎症を起こしているために生じるものです。

部位については大竹さんの場合、単に足といわれていますが、おそらくは足の裏の土踏まずのところが痛くなる足底筋膜炎ではないかと予想されます。土踏まずのアーチは歩いたり走ったりしたときの衝撃を吸収する役割があり、体重が増えたり、たくさん運動したりして負担が大きくなると筋膜に炎症が起きます。足底筋膜炎は運動をする人にもしない人にも頻繁に見られる疾患です。基本的に加齢の影響は受けにくいそうです。日常生活や仕事の中で沢山歩くなどして土踏まずのアーチが酷使されることがあったのではないでしょうか。

大竹さんはすでに回復して次の仕事をこなしているのだとか。筋膜炎は一時的なものでした。この素早い回復を見ても、老化などの不可逆的な変化を背景とするというよりも、一時的な使い過ぎが原因であることが予想されます。大竹さんの筋膜炎は「モヤモヤさまぁ~ず2」(テレビ東京)で公表されたものですが、大竹さんが同番組を欠席するのは初めてのことだったそうです。むしろ、そのタフさに驚かされますよね。

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