5月12日未明、元プロボクサーの亀田興毅さんが「急性アルコール中毒」で病院に運ばれました。タクシー運転手が「乗客の反応がなくたった」として110番通報。場所は港区六本木の交差点近くだったそうです。幸い亀田さんは意識が回復し、帰宅しました。飲み過ぎてフラフラになる人は少なくありませんが、病院に運ばれる程となるとただごとではありませんよね。どれくらいの人が急性アルコール中毒で病院に運ばれているのでしょうか。
年間の救急搬送数はどれくらい?
東京消防庁は管内で発生した急性アルコール中毒による救急搬送数を公表しています。
それによると平成22~26年の件数は次のようになっています。
<男性>
平成22年 7455人
平成23年 7507人
平成24年 7685人
平成25年 8443人
平成26年 9307人
<女性>
平成22年 4296人
平成23年 4154人
平成24年 4291人
平成25年 4517人
平成26年 4996人
男女合わせて、年間に1万~1万5000人程度が救急搬送されていることが分かります。
20代の救急搬送が圧倒的に多い
急性アルコール中毒による救急搬送数を年代別に見ると、20代が圧倒的に多いことが分かります。
男女合わせて1万4303人の救急搬送があった平成26年では、その内の6138人が20代でした。30代になると3分の1近くにまで減少します。 救急搬送数全体の実に40%以上を20代が占めています。
20代の若者は「自分の適量が分からず飲み過ぎてしまう」「仲間と一緒に無謀な飲み方をしてしまう」といった傾向があるためと考えられます。
なお、急性アルコール中毒で意識を失うと、吐物が喉につまって窒息する危険があります。体を横向きにして寝かせ、頭を反らせる「回復体位」で気道を確保するとよいそうです。お酒は適量をわきまえて安全に楽しみたいですね。
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