ハードな運動による無月経は骨粗鬆症リスクを高める

元女子マラソン選手の増田明美さんは10代のときに無月経が続いてもハードなトレーニングを続けていました。引退直後の検査では、足に7か所の疲労骨折が見つかったそうです。ハードなトレーニングと無月経、そして骨粗鬆症は密接につながっています。

「利用可能エネルギー不足」から「無月経」へ

マラソンのように持久力を競う競技や、フィギュアスケートのようにスマートな体型が有利になりやすい競技では、低体重が不利にならないばかりか、しばしば有利に働きます。しかし、必要な摂取カロリーをとらず、運動によるエネルギー消費ばかりが増えてしまうと、慢性的にエネルギーが不足した状態が続きます。

スポーツにおけるエネルギー不足は「利用可能エネルギー不足」(low energy availability)と呼ばれ、無月経の原因になることが知られています。国立スポーツ科学センター(JISS)が行ったアンケート調査によると、国内トップクラスの女性アスリートの約4割が無月経などの月経異常を経験しているそうです。

引退後の骨粗鬆症リスク

骨が脆くなる骨粗鬆症は、一般的には閉経後の高齢者に多く見られる疾患ですが、女性アスリートにも少なくありません。その理由は、骨密度が低下しやすい無月経の状態が長く続いたためと考えられます。骨が脆くなった状態え強い力が加わると疲労骨折が生じます。正常月経の女性アスリートに比べ、無月経の女性アスリートは疲労骨折の発症率が高いとの報告もあります。ハードに運動を行う人ほど、十分なカロリー摂取をこころがける必要があります。無月経は重大な体のサインといえます。その影響は、競技生活を引退した後にも続く可能性があります。無月経の放置は禁物です。

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